第31章 プールサイド〈花巻貴大〉
ピチャ……
ヒト……と水の音と共にウエストの辺りに違和感が。
見ると貴大が私の脇腹辺りを触っていた。
「!!!!?
ぎゃーーーっ!!!!?
な…何触ってるのよ!?
バカ!変態!!!!!」
私は貴大の手を振り払ってプールの水を手でかけて暴れた。
貴「ちょ…!!変態じゃねーよ!!
それにお前そんな太って無くねー!?」
「……へ…?」
その言葉に私は手を止めた。
貴「全然フツーだって!!
つーかフツーより痩せてる方だと思うぞ?
ってかそんなんでスタイル悪いなんて言ったらもっと悪い奴とかに怒られんぞ!?
…って俺もか…。」
「………ホントに?」
貴「ホントだって。……だから気にするなよ。」
貴大はそう私の頭を撫でた。
それがすごく嬉しくて
ずっと心のどこかにあったモヤモヤした気持ちがなくなった。