第31章 プールサイド〈花巻貴大〉
それから
少し泳いでそろそろ帰ろうとなり、プールから出ようとしたとき私は貴大に聞いた。
「……ねぇ………
なんで貴大はそんなに私に優しくしてくれるの…?」
昔からそうだった。
私が悩んだり、落ち込んでるときはいつも励ましてくれて
私を勇気づけてくれる。
楽しいときも悲しいときも
貴大はいつも私のそばにいてくれた。
貴「………お前ってほんっと…鈍感……。」
前を歩く貴大がこっちを振り向いた。
「へっ!?」
貴「好きだからだよ!!お前のことが!!」
「えっ!!!!」
貴大が顔を赤くして言い
私はそれを聞いて自分の顔が赤くなるのを感じだ。
貴「じゃなかったらわざわざプール抜けて来ねーよ!!
最近様子おかしかったし
心配してたんだよ…!」
私の思考回路は一瞬停止になったがすぐに復帰し答えが出た。
「………私も好きだよ!!!!」
あまりの嬉しさに私は貴大に抱きついた。
貴「ちょ!朱鳥!?」
辺りは水しぶきが上がり
太陽の光でキラキラ光っていた。
「ありがとう!!スゴく嬉しい!!」
貴「…あぁ…俺も…。」
貴大はプールの水の中で強く抱き締めあった。
ープールサイドー
END