第4章 再会と離別を同時に
ブレインの命令通り足止めするレーサー。
しかしグレイの氷で足を滑らせてしまった。
その隙にウェンディ達の元へ行く為にシャルルを呼ぶが、目を回してしまっていた。
「しゃーねぇ、これで行け!」
そこへグレイが造形魔法で氷の道を作ってくれた。
「行くぞっ!」
「…え? 何!?」
シャルルを抱え、氷の道へ飛び込むナツ。
丁度その時シャルルが目を覚ました。
「とぉおおーーーぅ!!」
「きゃあああぁぁ!!」
ナツの声をシャルルの叫び声が辺に木霊したのだった…。
「てめぇ…この俺の走りを止めたな」
「滑ってコケただけだろーが」
その頃のナツ。
氷の道からタンッと着地した。
「うぷ…」
「酔ったの!?」
…と思ったら、乗り物でないのに酔ってしまったみたいだ。
「ウェンディ!」
「ハッピー!」
「ナァーーツ……」
「ハッピー!」
「あの中よ!」
洞窟からハッピーの声がしたのを聞きつけた。
急いで洞窟へ足を踏み入れる二人。
「な…何だ…コレ…」
「そんな…」
そこでナツ達が見たのは
「ナツ~…」
悔しそうに泣いているハッピー、
笑みを浮かべながらこちらを見るブレイン、
岩に凭れて寝かされているアギト、
「うぅ…ごめんなさい…」
泣きながら震えるウェンディ、
そして…
「ごめんなさい…私…」
「ジェラール…」
目を覚ましたジェラール。