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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第4章 再会と離別を同時に


森の奥深くに進んだところ。

かつて古代人の都があった。
ブレイン達がいる洞窟は村の神事の際に巫女が籠り、神託を得たという。


「ブレイン、この女は何だ?」

「ニルヴァーナに関係してんのか?」

「そんな風には見えないゾ」

「そうか! 売ってお金に…」

「つーかまだアギト起きねぇな」


ホットアイを無視してアギトを岩に凭れさせるコブラ。
ミッドナイトは絨毯で眠ってしまったからコブラがアギトを運んでいたのだ。
キュベリオスも心配そうにシュ~と鳴いていた。


「心配するな、少しミッドナイトの魔法が強すぎたのだろう」

「眠らせた本人はもう寝てるゾ んで、その子は?」

「此奴は天空魔法…治癒魔法の使い手だ」

「治癒魔法だと!?」

「失われた魔法…」

「これはお金の匂いがしマスネ」

「こんな小娘が…!! まさか!?」


何故ウェンディを此処に連れてきたのか。
その考えがわかったコブラは目を見開いた。


「その通り、奴を復活させる」

「わ…私! 悪い人達に手は貸しません! アギトさんを返してください!」


目を回したハッピーを抱き締めながら叫ぶウェンディ。
しかしブレインは確信を持った目でウェンディを見下ろした。


「貸すさ…必ず…うぬは必ず奴を復活させる


 それがアギトの願いに繋がる」


「!? それは、どういう…」


ブレインを睨んでいた瞳が動揺した。
そんなウェンディに構わず、ブレインはレーサーに「奴を此処に連れて来い」と言う。


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