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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第4章 再会と離別を同時に


その様子を見ていたジュラと一夜。


「やれやれ」

「メェーン」

「何はともあれ作戦開始だ、我々も行くとしよう」


ジュラも後を追おうとしたが、一夜に止められた。


「その前にジュラさん、貴方もかの聖十大魔導の一人と聞いていますが…その実力はマスターマカロフやアギトさんに匹敵するので?」

「滅相もない!」


聖十大魔導士の称号は評議会が決めるもの。
同じ称号を持っていてもそれぞれ実力には差があると言った。


「まぁアギト殿ならマカロフ殿に匹敵していただろうが、私なんてまだまだですよ」

「ほう…


 それを聞いて安心しました


 マカロフと同じ強さだったらどうしようかと思ってまして…」



「うっ!?」



突如ジュラを不思議な匂いが襲った。


「相手の戦意を消失させる魔法の香り…だってさ」

「一夜殿! これは一体…ぐほっ!?」


匂いの煙に紛れて一夜はジュラを刺した。

一夜はニヤリと笑うと、ボコボコと体から泡がたった。


「ふう」「戻ったー」


一夜の姿をしていた何かは二人の小さなマスコットみたいになった。


「一夜って奴エロい事しか考えてないよ」「考えてないね! ダメな大人だな」

「はいはい! 文句言わない」

「!」


マスコット二人組の後ろからもう一人、女が現れた。


「こ…これは…」


その女は、正しくついさっき"古文書"(アーカイブ)で見た女。
六魔将軍の一人、コードネーム"エンジェル"だった。


「あー…あのキタナイ男ねぇ…」


エンジェルとマスコットは近付き合った。



「コピーさせて貰ったゾ

 おかげでアナタ達の作戦は全部わかったゾ」


「僕達コピーした人の」「考えまでわかるんだー」


「な…」


つまりこの作戦は六魔将軍に筒抜けだという事。

先に言ったみんなが危ない。
しかし、体が動かない…。


「は~い、先ずは二人仕留めたゾ」

「無念…」


遂にジュラは倒れてしまった。

エンジェルはジュラを見下ろして言った。


「邪魔はさせないゾ、光の子たち


 邪魔する子は天使(エンジェル)が裁くゾ」



(天使と言うより悪魔の様な笑みで)


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