第2章 お好み焼き
「移動費も気にしなくてええで
高校生探偵って大人に守られてるから
ええやろ?子供って」
大人に守られてるか、子供っぽいなぁと思わず笑ってしまってから頭に初期の工藤新一君のことがよぎる。新一君も最初は調子に乗っていた。この服部くんも出てきた初期の服部君っぽいしまだ高校生探偵として未熟な一面があるのかもしれない。
「じゃあ大人達のためにもミスはできないね?」
服部くんの青緑の目がこちらを向く。キョトンとしているみたいだ。
「そうやな。ミスはできへん。名前。あんた偉いな」
続けて「本当に同年代か?」と言われたのでまたぼかした。
「それで探偵助手としての初仕事ってどんなの?」
「ああ、今週の土曜日にな、大阪のお好み焼き店で昼飯を食べた後事件の現場に行くから」
「今週の土曜日か」
お好み焼きか、美味しそう。本場のお好み焼きが食べられるの嬉しいな。そして土曜日が来た。
今日は本場のお好み焼きを食べに行ける日だ。遠出の用意も済ませたので準備は万端なはずだ。通話したり学校で会ったりして持ち物は何度も確認してもらったし!お出かけ楽しみ!
待ち合わせ場所に着き、携帯を触りながら待っていると服部平次くんが来た。
わー。あれ、もしかして今日は服部平次くんの初の私服姿が見られる日では!?
服部くんは帽子を被って現れた。帽子にはsaxの文字が記されている。いつも被ってるやつだ。コーデもスポーティーで良い感じだね。
中のインナーはカジュアルな白いtシャツで、下はデニム。無地の可愛らしいデザインのパーカーを羽織っているようだが、それがとっても似合っている。ちなみにだけど私の今日の服も教えておこう。私の今日のコーディネートはあまりガーリーすぎず、かと言ってカジュアルすぎないものにした。
2日目の一件で、「目に見える変化」は冷める原因になるってわかった。事件に行くのにフリフリの服で現れたら動くのに邪魔だ。でも現れた服部くんのコーデを見てもう少しファッションに気を配って肌とか見せた方が良かったかなと思った。
さてこれから電車に乗って移動するのかな?と思っていたら服部くんはパトカーを呼んだ。
「え、どういうこと?」
「うちの親警察やからパトカーで送り迎えしてもろてんねん」
「...ええ?!独特...だね?」