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俳優で幼馴染で初恋で。

第8章 “甘恋”と“嫉妬”


私の知らない蓮の顔。距離が近い赤原なぎと蓮。
初めて感じた。これは…”嫉妬”だ。私にもこんな感情あったなんて。…まあ、あるんだろうけど。
でも、蓮が役でそういうことを演じることに対する嫉妬はないと思ってた。
だって、覚悟していたはずなのに。
俳優になる、と言っていたときも、オーディション受かった、と言っていたときも、毎回、覚悟していていたのに。
「蓮:詩織…。大丈夫?」
ドアの向こうからレンガ遠慮がちに聞いてくる。
私の個人的な感情で蓮を振り回すのは可哀想。
『ごめん、今行くね。』
廊下に出ると。
「蓮:どうしたの?」
『え、ん〜』
嫉妬とわかって、嫉妬はしてはいけないって、こういうことはある、って覚悟していたはず、って考えてて…。蓮に悟られずに言える表現は…。
『自己分析?』
「蓮:何それ(笑)」
『んー、まあ、なんでもいいでしょ?今日は?ご飯食べてく?』
「蓮:あ、ごめん。今日、練習するから。」
『そっか。わかった。明日も収録?』
「蓮:そう。ほぼ毎日あるんだよなー。」
『ふふっ、頑張ってね。』
「蓮:ん、ありがと。じゃあ、またね。」
『うん。』
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