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③呪術廻戦〜脹相と恋人と絡み〜

第15章 牽制


「……それで、あの子のことは?」

五条が話を戻すと、楽巌寺は不機嫌そうに眉を寄せた。

「呪いと人間の交際など、認められるはずがなかろう」

「はいはい。そこは譲らないんだねえ」

「当然だ」

楽巌寺は淡々と続けた。

「だが、…あの子は以前よりもよく笑うようになった」

五条は、わずかに目を見開いた。

「……へえ?」

「表情も柔らかくなった。話しておるときも、以前より楽しそうだ」

「学長、意外とよく見てるんだね」

「そう見えただけだ」

その言葉に、五条は小さく笑った。

なるほど。

この老人は、彼女の恋愛を肯定するつもりはない。それでも、彼女が笑えるようになったことまで否定するつもりはないのだ。

「……まあ、現状、脹相を処分する必要はないってことだね?」

「そうだ。虎杖との関係を通じて協力させ、引き続き動向を監視する。それが現時点での判断だ」

「了解。じゃあ、僕も余計な心配をしなくて済みそうだ」

「勘違いするな。あの二人の関係を認めたわけではない」

「わかってるって」

五条は楽しそうに笑った。

「でも、助かるよ、学長」

「礼を言われるようなことはしておらん」

「はいはい」

五条が立ち上がろうとしたとき、楽巌寺がふと思い出したように口を開いた。

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