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③呪術廻戦〜脹相と恋人と絡み〜

第13章 密会〜五条家


そして、不意に首筋へそっと口づける。

「……んっ、脹相!」

「……すまない」

そう言いながら、声は少しも反省していない。

「今の、絶対わざとでしょ!」

「……ああ」

「もう、ほんとに……!」

振り返ると、脹相は珍しく、いたずらが成功した子どものような顔をしていた。

「……お前が近くにいると、触れたくなる」

「さっきいっぱい触れたでしょ?」
「足りない」

即答だった。
私は思わず顔を覆った。

「……脹相って、こんなに甘えん坊だったっけ?」

「……お前の前だけだ」

その一言に、何も言い返せなくなってしまった。

私が彼の腕に自分の手を重ねると、脹相は安心したように抱きしめ直した。

脹相が私の肩に触れる。

シャツの上から、見えない印を見つめニコニコしていたことは、私は気付かないふりをした。

それからは、料理を進めるのも一苦労だった。

野菜を切っていると後ろから抱きしめられるし、味見をしようとすると頬にキスをされる。

「脹相、味見できないよ!」
「……では、もう少し待つ」

「待つって言いながら、離れてくれないじゃん!」

「……そうだな」

彼は小さく笑って、私の頬にもう一度キスをした。

結局、私は彼の腕の中で何度も笑いながら、いつもよりずっと時間をかけて夕食を作った。

五条さんが戻ってくるまでの2時間、私たちはゆっくりとソファに座るような時間はなかった。
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