第11章 密会〜研究室
高専の医務室。
机の上には試験管や検査器具が並び、硝子さんは別の部屋で資料を取りに行っている。
私は手元の記録用紙を確認してから、椅子に座る脹相を振り返った。
「脹相、そんなに緊張しなくていいよ?」
「……緊張などしていない」
「本当?」
「ああ」
そう答える脹相は、いつもより少しだけ落ち着かない様子だった。
私は思わず笑ってしまう。
「大丈夫だよ。ここでは体液ちょうだいって言わないから」
「……別に構わないんだが」
「え?」
「いや。誰も来ないのであればここでも……」
最後のほうは、少し声が小さくなった。
私は一瞬きょとんとして、それから彼の言いたいことを理解して頬を緩めた。
つまりはくっつきたいということだろう。と