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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第16章 雄英文化祭編


「でも、たまには自分のことも頼ってほしいよね」

麗日が優しく微笑んだ。

「そうね。あんまりひとりで頑張りすぎないでほしいわ」

梅雨も静かに頷く。
エリはその言葉を聞くと、嬉しそうに笑った。

「……そっか」

そして、眠っているおもちの頬をじっと見つめる。

「おねえちゃん、みんなにすきって思われてるんだね」

その声には、まるで自分の大切な宝物を褒められたような誇らしさがあった。


すると、おもちが小さく身じろぎした。

エリが驚いて顔を上げる。
けれど、彼女は目を覚まさなかった。


ただ、エリの身体がずり落ちないように、無意識のうちに抱く腕に力を込めた。

その仕草を見ていたクラスメイトたちの表情が、自然と柔らかくなる。

「……ああ、もう」

芦戸が胸元を押さえた。

「無理。尊い」

「まぁ、気持ちはわかるけど語彙力ww」

耳郎が呆れたように言う。

「だってぇ……!」

芦戸は声を潜めながらも、目を輝かせていた。
いつもは大人びていて、何を考えているのかわからない。
なのに、こうして眠っている姿は驚くほど無防備で、優しくて、温かい。


そんな彼女の一面を知れたことが、なんだか嬉しかった。
そして、エリもまた、腕の中のぬくもりを確かめるように、そっと彼女へ身を寄せた。

「……おねえちゃん、だいすき」

眠っている彼女には聞こえないほどの、小さな声。

それでも、エリは幸せそうに笑っていた。

教室の隅で、二人は寄り添ったまま眠り続ける。

その光景を見守るA組の面々は、誰ひとりとして、今すぐ彼女を起こそうとは思わなかった。


せめて、もう少しだけ。
彼女が何も背負わず、安心して眠っていられる時間が続くように。
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