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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第16章 雄英文化祭編


爆豪勝己


負けず嫌いで、短気で、誰に対しても簡単には譲らない。

自分の実力に絶対の自信を持ち、どんな困難にも真正面からぶつかっていく少年。


彼女は、そんな彼をずっと見てきた。
けれど、今、目の前にいるのは、クラスメイトとしての爆豪ではなかった。

ひとりの男として、自分を見つめる彼だった。

真剣な眼差し。

頬に触れる手。

そして、決して冗談ではないと告げるような声。


――ああ。
この子は、本気なのね。


おもちは、ゆっくりと瞬きをした。
これまで、雄英の中では年齢を隠し、クラスメイトとして振る舞ってきた。

年上の自分が彼らに踏み込みすぎないように。
公安の人間としての顔を悟られないように。
そして、彼らのまっすぐな感情を、無意識のうちに受け流してきた。

けれど。
目の前の彼は、自分を子ども扱いされたくないのだろう。
同時に、自分のことも、子どもとして扱われたくないのかもしれない。

おもちの表情から、いつもの柔らかな笑みが消えた。
代わりに浮かんだのは、ゆるやかに細められた目と、どこか余裕を感じさせるくつくつと笑う。

先ほどまでの、クラスメイトたちと笑い合っていた彼女とはまるで違う。


一瞬で、空気が変わった。


「……無防備?」


彼女は、彼の言葉をなぞるように呟いた。
そして、ほんの少しだけ顔を傾ける。




「そう見えたのなら、君はよっぽど私のことをよく見てるのね」



「……っ」

爆豪の瞳が揺れた。
彼女は、彼の視線を逸らさない。
その声には、いつもの穏やかさが残っている。


けれど、その奥には、大人の女性としての余裕と、相手の反応を楽しむような色があった。
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