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光の裏側で、君と ※ヒロアカの爆豪寄り

第14章 気付き始めた恋心


普段なら、他人が何をしていようと、自分のことを優先しそうな彼が。

そして、あのときだけではない。

個性が出なくなったとき。

体調が優れなかったとき。

自分が何かを隠しているとき。

思い返してみれば、爆豪は妙なところで彼女の変化に気づいていた。


口調は相変わらず乱暴で、優しい言葉をかけてくれるわけでもない。

それでも、気づけば近くにいる。

こちらが何も言わなくても、何かを察したように視線を向けてくる。


――どうして?


彼女は眉を寄せた。
その疑問に、蛙吹が静かに答えを添える。

「爆豪ちゃんは、あなたのことをよく見ていると思うわ」

「……私を?」

「ええ。あなたが思っている以上に」

蛙吹は、まっすぐ彼女を見つめた。

「それに、爆豪ちゃんは、自分が気にしている相手ほど、素直になれないところがあるんじゃないかしら」

「……あの爆豪が?」

耳郎が思わず吹き出す。

「いや、確かに素直じゃないけどさ!」

「でも、そう考えると、いろいろ納得できるんだよね」

芦戸は腕を組み、うんうんと頷いた。

「おもちが困ってると、なんだかんだ気にしてる感じするし」

「私も、そう思うわ」

麗日が続ける。

「おもちちゃんと話すとき、ちょっと違う気がするんよね。怒ってるみたいな口調はいつもどおりやけど……」

「……そう、なの?」

彼女は戸惑いながら聞き返した。

「うん。なんていうか、目で追ってる感じ?」

「それは轟も同じだけどね」

耳郎が付け加えた。

「……え?」

「だから、轟も爆豪も、おもちのことをよく見てるってこと」

「ちょっと待って。二人ともなの!?」

芦戸が大きな声を上げた。

「何それ、少女漫画じゃん!!」

「芦戸さん、声が大きいですわ……!」

八百万が慌てて制する。


けれど、彼女たちの興奮は収まらなかった。

「えー! 轟くんと爆豪くん!?」

「どっちも美形じゃん!」

「しかもタイプが全然違う!」

「これは大変ね……」

蛙吹だけが、いつもどおりの落ち着いた声でつぶやいた。
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