第4章 指先の証―成恢視点―
『指先の証―成恢視点―』
前書き/
休息の中の一幕。
成恢さんから見たシキの行動が不気味極まりないけど、彼は同時にシキの異常体質とシキ自身を傷ましいとも思う人――として書きました。
根拠/
合従軍で各国の総大将が一堂に会した際に「気の毒なのは、何も知らず滅ぶ秦国の民だな……」と言った成恢さんが非常に印象的だったので。
毒兵器作っておきながら、大将軍の地位に就きながら、まして敵国の民を憂う気持ちが彼にはあるんだなぁと。
つまり血も涙もない人ではなく、憐憫の情がある人。