第22章 恋の神様♡のち・・・
え?何が?・・・聞いてみたが、それ以上は言ってくれなかった。
その代わり、グリグリと頭を撫でながら、先生はこう続けた。
「お前、いい子見つけたな・・・。絶対、絶対、離すなよ!」
ボンと背中を強く叩いたので僕はむせそうになってしまう。
言われる・・・までもないですよ。
先生が辞める、と聞いても、多分、愛里沙は何も言わないだろうと思った。実はたまに今でも『武内先生かっこいい!』とか言う事があるのだが、だんだん分かってきた。
あの時、相談室で武内先生が言っていたことが心に蘇る。
『あの年の子にありがちなことだよ。身近な大人に憧れるっていうか・・・。多分、おままごとみたいなもんだよ。』
そうなのだ。愛里沙の先生に対する『好き』・・・。
あれって、そう、アイドルを見ているような・・・そんな感じ、みたいだ。
だから、僕も少し、自信がついた。
「実際にいっちばん大事なのは、お前なんだよ。あいつにとってはさ。そんなの見てりゃわかる。すっごいわかりやすいぜ?」
そう言って先生は笑った。