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破天荒アラフォーいざ参る!【不死川実弥夢】

第7章 想い…


――そして、追加稽古が始まって一時間。

「はぁ……はぁ……!」

 隊士たちは次々と地面に倒れ込んでいた。

「もう無理だ……」

「足が動かねぇ……」

 そんな中、ただ一人だけ立っている男がいた。

「……終わりました!」

 炭治郎だった。

「…………」

 実弥が目を細める。

「竈門ォ……」

「はい!」

「……最後まで立ってやがったのは、お前だけかァ」

「はい! ありがとうございました!」

 炭治郎は汗だくになりながらも、真っ直ぐ頭を下げる。

「いや、すげぇな……」

 隊士たちから、驚きの声が漏れる。

 斗和も感心したように笑った。

「やるじゃん、炭治郎」

「ありがとうございます!」

 しかし――。

「……で」

 実弥が周囲を見回す。

「玄弥はどうしたァ?」

「…………」

 その場にいた全員が固まった。

「あれ?」

 炭治郎が辺りを見渡す。

「そういえば、玄弥がいません」

「「今気づいたの!?」」

 隊士たちが一斉に叫んだ。

 すると屋敷の裏から、ひょこっと玄弥が顔を出した。

「……兄貴」

「玄弥ァ!! てめェ、どこ行ってやがったァ!」

「いや……俺、今日は別の稽古があるって聞いて……」

「…………」

 実弥が黙り込む。

 斗和が吹き出した。

「実弥、玄弥だけ追加稽古から逃げ切ってるじゃん」

「逃げたんじゃねェ!」

 玄弥が慌てて叫ぶ。

「俺は知らなかっただけだ!」

 炭治郎が笑顔で言う。

「玄弥、運が良かったな!」

「お前が言うなよ!!」

 その日――。

 追加稽古を突破した炭治郎と、知らぬ間に免除されていた玄弥。

 隊士たちは二人を見比べながら、密かに思った。

 ――この兄弟、いろんな意味で強い。
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