第7章 想い…
「そういえば、お二人が並んでいると夫婦というより――」
「竈門ォォォ!!」
実弥の怒声が響いた。
「言うな!!」
「そこから先は絶対言うな!」
「頼むから黙ってくれ、竈門!」
隊士たちが一斉に炭治郎へ飛びつく。
「むぐっ!?」
「不死川さんの前でそれ以上言ったら俺たちまで巻き添えになる!」
「何の巻き添えですか?」
「それを今説明してる暇はねェ!!」
炭治郎は隊士たちに口を塞がれながら、必死に何かを伝えようとしている。
「むぐ……むぐぐ!」
「駄目だ! 絶対に喋るな!」
その様子を見ていた斗和が吹き出した。
「ふふっ……あんたたち、何そんなに慌ててんの?」
「斗和さん! 笑ってないで止めてください!」
「えー?」
斗和が楽しそうに実弥を見る。
「実弥、炭治郎が何か言いたいみたいよ?」
「言わせるんじゃねェ!!」
「はい!!」
隊士たちが即座に炭治郎の口を押さえる。
「むぐぅ!」
「不死川さん、すみません!」
「何で俺に謝ってんだァ!?」
完全に混乱していた。
そこへ炭治郎が隊士たちの手を振りほどく。
「不死川さん!」
「なんだァ!」
「斗和さんと一緒に稽古している時、とても嬉しそうです!」
「…………」
全員が凍りついた。
「……竈門」
「はい!」
「追加稽古だァ」
「えっ?」
「お前だけ倍だァ!!」
「はい!!」
炭治郎は元気よく返事をした。
「ありがとうございます!」
「「「ありがとうございますじゃない!!」」」
隊士たちの絶叫が、屋敷中に響き渡った。