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氷帝

第1章 跡部様とか呼ばれる人


「ふぅ。着いた・・・」
「予定はどうした、アーン?」
「!?!?!?」

家の中に入ろうとした瞬間!
背後から聞きなれた声が聞こえてきた。
(跡部様だー♪・・・じゃなくて、やばい!)
私は恐る恐る後ろを振り向くと手を組んで仁王立ちしている跡部様がいた。
【予定はどうした】と言う言葉を添えて。

「え、えっとですね?予定は・・・なくなりました!!!」
「アーン?」
「えっと、いつから・・・?ま、まさか・・・」
「最初からだ。ずっと後ろをつけていた。」
(ストーカーか!!!)
「あの、私予定があるって・・・」
「俺様のインサイトを舐めるんじゃねぇ。」
「ひぃっ・・・」

試合意外なのにインサイト、使われてたーーー!
嘘を見抜けるなんて・・・これは、困ったぞ。

(私は嘘つきだから!!!)

そう、私はよく嘘をついて場を切り抜けることがあるのだ。
もちろん相手を傷つけたり、自分を大きく見せようとする嘘はつかない。
あくまでも【その場を切り抜けるため】に嘘をよくつくのだ。

(って、そんなことはどうでもいいわ!ど、どうしよう!跡部様怒ってる!!!)

「どうして嘘をついた。そんなに俺様と帰るのが嫌だったのか?」
「そんなことない!」
「じゃあどうしてだ。」
「予定が・・・その・・・」
「みずか!?」
「・・・ひぃっ!?」
なんで悲しそうな顔をしているのかわからないが目の前の男は私の名前を強く言った。
(どうしよう・・・)
・・・親衛隊もいないし、話しちゃおうかな。
「跡部様は素敵な人で、その・・・」
「アーン?」
「あの、親衛隊の存在はご存じで?」
「あぁ、あの雌猫たちか。」
「そうです。あの雌猫です。」
「それがどうした。」
「その雌猫たちににらまれないようにと・・・」
「アーン?・・・ふっ。」
「???」
「いじめのターゲットにされると思ったのか?」
「え、あ、はい・・・」
「そんなの、気にするな。」
「気にします!!!」
「その時は守ってやる。」
「!?!?!?」

跡部様は呆れながら親衛隊の事は気にするなと言う。
私は気にするのに。親衛隊は・・・いじめは怖いんだから。
跡部様はいじめられたことは無いと思うけど!!!
(・・・と、思うんだけど・・・まさか、跡部様がいじめられるわけない。)
私がムキになって言い返すと跡部様が私が言ってほしい言葉を言ってくれた。
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