好きだと気づくには、遅すぎた 【ヒロアカ 轟vs爆豪】
第3章 奪ってから知った 【爆豪勝己】
怒りを全身から激しく滾らせた爆豪は、そのまま一直線にの自室へと向かっていた。
荒々しい足取りで廊下を歩く彼の頭の中は、先ほど見た轟の肉棒を無防備に咥え込んでいた彼女の姿で埋め尽くされていた。
一方のは、放課後にいつも通り呼び出され轟に奉仕した後自室に戻り、制服から着替えようとしていた。
そこへドンドン!と乱暴で強いノックの音が響き少し驚く。
「はい……? 誰かな?」
「俺だ。開けろ」
ドア越しに聞こえた低い声に、(名前)はパチクリと目を丸くした。
(えっ、爆豪くん……? 彼が女子の部屋に来るとかめずらしいな……)
少しの疑問と驚きを抱きながら鍵を解錠し、扉を少しだけ開いた。
「ッ!?」
彼女がドアを開けると爆豪は強引に押し開け、すばやく室内へと滑り込み背後でカチャリとドアの鍵を閉めた。
狭い自室に男と二人きり、しかも施錠までされた状況にの緊張が一気に高まる。
「ば、爆豪くん……? 急にどうしたの、鍵まで閉めて——」
「——おい」
(名前)の言葉を遮るように、爆豪は凄まじい威圧感を醸しながら彼女を見下ろした。
眉間に深いシワを寄せ、赤くギラついた瞳がまっすぐにを射抜く。
「……半分野郎と付き合ってんのか?」
「……え?」
あまりにも脈絡のない質問に、は首をかしげた。
「付き合う……って? 轟くんと……? ううん、付き合ってないけど……急に、なんで?」
本気で心当たりがないように首を振る彼女の態度に、爆豪の右手が怒りでバチッと小さく火花を散らした。
苦々しそうに噛み締められた歯の隙間から、悔しさと怒りの混ざった声が漏れ出る。
「……じゃあ、なんだ。付き合ってもいねぇのに、身体の関係だけはあるってか?」
「っ……!? な、なにを……言って——っ!」
爆豪の言葉に一瞬で顔から血が引いていく。
なぜそのことを知っているのかというパニックと驚きで言葉を失う彼女に、爆豪は心底不機嫌そうに吐き捨てるように言い放った。
「とんだ尻軽だったんだな、お前」
「……っ…………」
嘲笑混じりの鋭い言葉。
あまりの衝撃と恥ずかしさには固まった。