第34章 僕の傍を離れるな【最終章】 ※
.。*✿.:。 数年後 .。✿*.:。
玄関のドアをあけると、
トトトトっと駆ける小さな足音が聞こえてきた。
「パパ!おかえりっ!」
「ただいま、睦」
駆け寄ってきた睦を抱き上げると、嬉しそうに笑った。
「今日さ、幼稚園のかけっこで僕一位だったよ!」
「お!それはすごいな。頑張ったじゃないか」
「えへへー」
睦を抱っこしたままリビングへ行くと、
はソファに座り、まだ0歳の桜を抱いたまま、蓮を膝に乗せて絵本を読んであげていた。
「おかえり、零」
「パパ、おかえり」
僕に気付いたが、柔らかく微笑む。
のその顔を見ると、幸せを実感する。
「ただいま。、蓮、
桜は……寝てるのか?」
「うん、さっき寝たところ。
夕食はたべる?温めようか?」
「いや。仕事中に軽く食べたからいいよ。
それに、自分でするから。
はただ傍にいてくれたらいいって言っただろ?」
睦を下ろし、の頬に触れて優しく撫でる。
少し上目遣いで僕を見て、照れたように笑い、触れた手にそっと擦り寄った。
…………やめろ、可愛いな。
子ども達がいなかったら押し倒してたからな?