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ずっと前から (降谷零/R18)

第33章 指輪の存在


そうだった…………

零は、彼自身の安全を、嘘でも約束してはくれない。

それでも、生きている限り全力で愛したいと言ってくれる。

そういう人だった。



「…零……」

「うん」


「ほんとに……もう…、相変わらずだね。ふふふっ。」

「重い?」


「ううん。零がこういう人だってこと忘れてた。
前に私が辛かったときも、サイコパスみたいな歪んだ重い愛を押し付けてきて、その過激さにドン引きして笑っちゃったんだよね。」


懐かしくてくすくすと笑い、少し気持ちが晴れた気がした。


「笑うなよ。笑わせようと思って言ってるわけじゃない。」

「え? …なんて?」


「いいから早く。僕たちの重りをつけよう。……、手を出して。」


そう言って、零はテーブルの上のケースを手に取り、再び指輪を取り出す。


「待って?表現が不穏だから。"重り"はやばいよ!指輪でしょ?もうっ!」


くすくすと笑いながらも、そっと左手を差し出した。

零は、私の薬指に指輪を通した。
少しずつ、ゆっくりと。

そして、指輪がきちんと収まると、指輪にそっと口づけた。



「……待たせたな」

「…さっきの一言で、悪魔に呪いでもかけられたかのような気分になってる。」


「はははっ。この重りはただの見せかけで、すでに結婚という契約は結んでるんだからとっくに手遅れだ。」

「ふふっ。じゃあ、私も零に悪魔の呪いをかけてあげるよ。手を出して?」


ケースからもう一つの指輪を取り出した。

「くくっ。どんな呪いをかけてもらえるんだ?魔女のか。最高だな。早くかけて?」


零も左手を出してくれて、ゆっくりと薬指に通し、同じようにそっと口づけた。


「一生…ううん、零の魂が、何度生まれ変わっても私のことを見つけて、永遠に私だけを愛し続ける呪いをかけておいたよ。」




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