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ずっと前から (降谷零/R18)

第33章 指輪の存在


言葉にしようとすると、喉の奥が詰まるような感覚で声が出しにくい。


「すごく楽しみにしてた。零と一緒に指輪を選んで、出来上がるのを待って……
受け取ったら、すぐに見せようと思ってた。
だけど、零が目を覚ましてくれなかったから…、
この指輪を渡すことも、一緒に着けることもできなくて…っ。
箱を見ることさえ、もう苦しくなっていった……」


どんどん声が震えていった。

零は何も言わずに私の言葉を聞いていた。


「目を覚ましてくれるって信じてたよ。本当に、信じてた。
でも……このまま目を覚まさなかったらどうしようって。
もう二度と、零と話せなかったらどうしようって……不安が消えなくて…」


ああ…、こんなこと、言わないつもりだったのに。

笑ってふざけてばっかりの自分でいたかったのに。


一度口にしてしまうと、そのときの気持ちが、次から次へと溢れてきて止まらなくなった。

涙がポタっと、こぼれ落ちた。


「やっと一緒になれたのに……。たった数ヶ月で、幸せはもう終わってしまったのかなって…」




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