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ずっと前から (降谷零/R18)

第31章 取り調べ(1)


「ほぉー?あきらめたような顔をしていたか、そう思わせる口ぶりがあって、付け入る隙があると思われたんじゃないのか。」

「ひぇぇっ…!まさか!待ってこわいよ!なかなか目が覚めなくて心配で辛かったから、落ち込んだ顔にはなってたと思うけど!!」


「……悪い。そうだな、当然だ。なかなか目覚めなかった僕が悪い。」

「いい夢みてたもんね?」


「ん、まぁ。最高だったな。」

「まだ覚えてる?」


「起きたばかりのときのように詳しくは思い出せないが、子どもの顔は思い出せるよ。なんとなくに似てるから。
まずいな、思い出すと会いたくてたまらなくなる。
夢なのに、子どもとからは甘いミルクの香りや柔らかい感触があった。」

「へー…私に似てるのかぁ…甘いミルクと柔らかい感触、ねぇ…」


「嫌なのか?言っておくがかなり可愛いからな。覚悟しないと何度もやられる。」

「ふふっ。何にやられるの?」


「可愛すぎて悶えるレベルってこと。」

「わぁ!零が私みたいになってる!零はパパになるとそうなるの!?」


「……たしかにデレデレだった自覚はある。」

「なんか…何でだろう。
昨日も思ったけど、この話、ちょっともやもやする。」


「はははっ。妬いてるだろ?」

「くっ…!やっぱりこれはやきもち…!
夢に妬くなんて悔しい!」

「は記憶喪失のときも、前の自分に妬いてたからな。」

「えぇぇ!?噓でしょ!?自分に妬いたの!?」


「あぁ。そこは覚えてないのか?」

「覚えてない…。」


「今回もあのときと同じで、自分には身に覚えのない自分を相手に、僕が幸せそうに話すのが嫌なんだろ?僕はの話をしているのに。」

零は嬉しそうにクスクス笑っている。

「私の記憶にはないし、何となく自分じゃない人と幸せになってる気がしちゃう。」


「いままでの数少ないやきもちの中で、たぶん自分へのやきもちが一番はっきりと妬いてるのがわかるよ。」


ありがたいことに話題が自然と赤井さんのことから零の夢の話、そして私のやきもちへと流れていき、赤井さんの話からフェードアウトした。

ふぅ、よかった。話題が終わってくれて。
まぁ…私ははっきりと断ったから……。





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