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ずっと前から (降谷零/R18)

第30章 待ち人


は……?
ちょっと状況が理解できない。
はっきりと断ったのに、むしろ火がついた?!

しかもなに?情報料とるの?言ってよ!!こんなかたちでのお支払いなら情報なくても我慢したのにっ!

零が目を覚まさないからと思って…!


もういや!ひどい!!忘れよ!!!




*

もう何度、この病院へ足を運んだかわからない。

頻繁に様子を見に来ているけれど、何も変わっていない。
怪我はちゃんと治っているということくらい。


こんなに長く眠ったままになっている人が、目を覚ます割合はどのくらいなんだろう…。

もし目を覚ましてくれたとしても、麻痺で動けないとか、喋れない可能性もあるのかな?

色んな不安が、頭をよぎった。


それでも、やっぱり…──
目を、覚ましてほしい。




廊下で風見さんに会い、軽く挨拶を交わした。

よほど私の顔色が悪かったのか、人並み外れた強い人だから、きっと目を覚ますと言って励ましてくれた。




事故にあったのが、零と入籍した後でよかった………

付き合っているだけなら、きっと事故の連絡がくることはなかったと思う。

私は何も知らずに、帰らない零をひたすら待つしかなかっただろうから…──





【待ち人】
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