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ずっと前から (降谷零/R18)

第30章 待ち人


そんな話をしているうちに、自宅のマンション下に着いた。

だめだ、ここでちゃんとはっきりさせないと…!


「赤井さんっ!!」
「なんだ?」


「私、彼以外は考えていません。
彼のいくところまで、ずっと追いかけ続けるつもりです。なので、ほかの人に心変わりすることは絶対にないです…!」

「しぶといな。お互い。」


そう言ってフッと笑うと、腕をぐいっと引っ張られた。
突然のことでうまくバランスが取れず、赤井さんの胸に飛び込んでしまった。
頭の後ろに手がまわってきて、首を左へ傾けられると赤井さんの頭が目の前にあった。
ジリっと首の右側が痛み、赤井さんがゆっくりと首元から離れ、至近距離で目が合う。

一連の動作がはやすぎて、何が起こったのか理解が追いつかない。

頭を掴まれたまま、赤井さんの顔が近付く。


やっと、まずいと気付いた。

「……だめ…っ」

咄嗟に声に出した。


赤井さんは止まって

「情報料だ。」


そう言い終わると同時に唇を塞がれてた。
逃げる舌を簡単に絡め取られ、赤井さんの舌が歯列をなぞる。

「んっ……!」

頭を固定されていて、離れられない。
動かせる範囲でむりやり首を振って嫌がると、ようやく離してくれた。

「はぁっ…はぁ…、なん…で……」

「……さぁな。君の言葉で、挑戦したくなったのかもな。」

赤井さんはフッと笑い、
「またな」と言うと来た道を戻っていった。



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