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ずっと前から (降谷零/R18)

第30章 待ち人


赤井「くくっ。安室くんに車に乗るなと言われたか?それなら歩いて送ろう。坊やは一人で帰れるな?」

コナン「う…うん、僕は平気だけど…」

何か言いたそうな目で私を見てる。
疑わないで!!!
違うよ!浮気してない!!
今からするわけでもないからね!?!?



*

家までの帰り道を赤井さんと二人で歩いた。

「赤井さんは、どうして私なんですか?」
「さぁな?それは俺にも説明のしようがない」

「へ?」
「君の隣は居心地がいい。」

「居心地…ですか?」
「まぁ、そういうことだ。」

「そういうことですか…?」

よく分からないけど、もういいやと思ってこの話は終わらせた。

零はすごく喋るしどこまでも追及してくるけど、
赤井さんはほとんど聞かないし、口数も少ない。
想像力を働かせながら会話をしないと、私にはチンプンカンプンになってしまいそうになる。



「赤井さん、キャメルさんの腕の怪我はもう大丈夫ですか?」

「あぁ。すぐに仕事にも復帰した。君のおかげだ。」


「いえいえ、たいしたこともできませんでしたから。一人でビビり倒して恥ずかしいやら情けないやらで…。」

「キャメルも、君にまた会いたがっていたよ。お礼を伝えたいそうだ。」


「え、そうなんですか?私もあのときいっぱいいっぱいになっていたので、意味の分からないことばかり言っちゃって謝りたかったんです。
テロの話しちゃうし、カッコつけて『私の肩に腕をおいてください』 とか言ったのに支えられなくて一人で騒ぐし。
くっ…、無理です。もう忘れたい!」


「くくくっ。だいぶ焦っていたな。テロのことはすまなかった。君に怪我を負わせてしまった。」


「いえ!本当に謝らないでください!あれは赤井さんたちの責任ではないんですから。しかも、私はこうして無事でした。」

「怪我をしたんだろう?」


「怪我はまぁ、そこまで酷くなかったです。」

「では、何が酷かったんだ?」


「えっ?」

「……」


何も言わずにじっと見つめられる。
この会話のやり取りに、不思議な感じがする。零ならここで、"さっき、~~って言っただろ"って詰めてくるから、こういう無言の待ちは何だか新鮮。

零の無言って、だいたいは不機嫌か、呆れて物も言えないって感じだもんなー…はははっ…こわ。




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