第30章 待ち人
[工藤]表札にはそう書かれてある、外国風の邸宅。
工藤って、蘭ちゃんの彼氏の新一くんのことかな。
何でここに連れてきたの?
当たり前のように玄関をあけて入っていくコナンくん。
それさ、隠す気ないよね?
やっぱりコナンくん、新一くんだよね!?
そう思っても、零から "探るな、返り討ちにあうぞ" と言われているため何も気付いていないふりをした。
零は寝たままのくせして、こうやって何度も私の判断に影響を及ぼしてくる…!
起きなかったら、もう約束は破っちゃうからね!!!
「やぁ。久しぶりだな」
「え?赤井さん…なんで…」
どういうこと?
工藤家に住んでるの??
親戚か何か?
コナン「赤井さん、安室さんのことなんだけど、怪我の理由をさんに教えてあげてくれないかな?」
赤井「何も聞いていないのか?日本の公安は口が堅いな。身内にも隠すとは。
まぁ、こちらも建物が崩落して巻き込まれたとしか言えないが。」
「崩落…?」
赤井「その場所はある情報取引に使われていて、そこを押さえた。
だが爆弾をしかけられていてな。
彼は異変に気付いてすぐに仲間を脱出させたが、窓から子どもが侵入していたんだ。
外にいた子どもたちが、一人は中に入ったままだと言い、彼は助けに戻ったんだ。」
「そう…だったんですね。ふふっ…彼らしい…。その子どもは、無事でしたか?」
赤井「あぁ。軽症だ。安室くんが見付けて庇ったようだ。」
「教えてくれて、ありがとうございます。私が知ったところで何もできないけれど、彼がどんなふうに頑張っていたのかだけでも知れて、嬉しいです。赤井さんも怪我をしたと聞きましたが…?」
赤井「俺は爆風で飛んだ瓦礫で少しな。すぐに治った。
それにしても、まるでもう彼が死んだような口ぶりだな。目が覚めないから、もうあきらめているのか?」
「いえ…そんなことは…、ないはずなんですが…」
赤井「彼は使命感が人一倍強い。時にはこうやって、君との未来よりも優先してしまうだろうな。」
「そうですね。悲しいけれど、それが彼らしさですから。」