第29章 お見舞い
「いい仲間や友だちに恵まれそうな素敵な名前だね。
いつか、私たちの間に子どもが生まれたらその名前を付けてあげよ?
せっかく零が寝ながら考えてくれたからね。ふふふっ」
「寝ながらってなんだよ。くくっ。
それにしても不思議だな……、ぜんぶ夢だと分かると、どんな内容だったか思い出せなくなってきている。
目が覚めたときは現実のようにしっかり覚えていたんだが。」
「夢の内容って起きたら忘れちゃうもんね」
「……、忘れる前に、これだけ教えて?」
「うん、なに?」
「口でするのは得意?」
「……くち?……は?……はぁ!?
いきなり何の話してるの!?」
「教えて。、口で僕を手伝える?」
「…………やろうと思えばできるかも知れないかな」
「くくっ。それはできるときの答え方だな」
「本当に!急に何の話してるのっ!」
「安心して、たぶんこれもそのうち忘れるよ」
【お見舞い】