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ずっと前から (降谷零/R18)

第29章 お見舞い



*


「寝すぎだよー、零」



「早く起きてよ……」


零の手をギュッと握り、自分の頬にあてた。


ちゃんと、温かい。



「零、愛してるよ」


「あなたの傍を離れないから、

零も、私の傍に、ずっといて……」



零からは、何の言葉も返ってはこない。




「零っ…待ちきれないよ……」


涙が頬を伝い、零の手が濡れた。


「こんな形で、二人で歳をとりたいわけじゃないからね?」


「桜並木の散歩できないじゃん……」


「寝てたら縁側付き一軒家に住めないよ」





「バカ零。もう、赤井さんのとこに行っちゃうよ?」








「……だ…れが、バカ…だ」







「!!?」


「れい……?」


よく見ると零の目があいていた。

自分の目が涙が溢れていたせいで、ぼやけて見えていなかった。

いつから目をあけていたの?



「みず……を」


体を起こすのを手伝って、水を飲ませた。



「……はぁ…っ」

「零……っ、本当に、目を覚ましたの?夢じゃないよね…?」




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