第27章 遡る ※
結局僕は、を自分の思い通りにさせてしまう。
なにが、『の意思を優先したい』だ。口だけの嘘つきだな…。
そんなことを考えていると、が口をひらいた。
「これからは私、零の専業主婦だね。
零の専業ってワード、なんかやばいね。」
仕事を辞めることになって悲しんでいると思っていたが、もう吹っ切ったのか、久しぶりにふざけ始めた。
たまに驚くほど潔い。
こういうところが本当に可愛い。
「ははっ。僕の専業主婦ってどんな表現だよ。最高にいいな。独占欲にクる。
だが、くれぐれも今度は専業主婦だからといって家事を頑張るなよ。
の任務は、今は安静にすることと、ストレスを溜めないことだ。
ゆっくり好きなことをして過ごしてて。つわりで眠かったらずっと寝ててもいい。家事は僕がするから、何もするなよ。」
「えっ、あ…うん…?」
何だその反応。
まさか家事に責任感を向けるつもりだったのか?やめろ。他で頑張っていたら安静のために仕事を辞めさせる意味がないだろ。
「…………の任務は?」
「一日中寝ること。」
「くくっ。そうだな。そうしてくれ。」
どうやらよっぽど眠いみたいだな。
今日みたいに眠ってしまえば気持ち悪くないなら、そうしていて。