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ずっと前から (降谷零/R18)

第27章 遡る ※


それからも毎日、は酷い吐き気でトイレにかけこみ、食べることも寝ることもできないまま仕事に行く日を繰り返した。

は責任感が強く、止めてもきこうとしないことがあるが、今回がまさにそれだった。



「…、頼むから仕事は休んでくれ。」

これまでより強い口調でに伝えた。

「え?でも、朝はけっこう気持ち悪さも治ってて……」

「何日もほとんど寝てないだろ。」

「あ…2、3時間くらいは寝れた……」

「はぁ…、。どう言えば僕の心配が伝わる?
お腹に子どもがいるんだ。十分な休息も栄養も取らないまま働かないでくれ…。
頼むから……僕たちの子どもを大事にして欲しい。」


ごめん、……
本当はこんな言い方したくないんだ。
には負担をかけているから、ひたすら甘やかしてあげたいのに、君が甘えようともしてくれない。


の責任感が、今は仕事に対して向いている。

その強い責任感を利用して、お腹の子に責任感を持つように仕向けた。

『僕たちの子どもを大事にして欲しい。』なんて、に対してそこまで思っていない。
ただ、には自分を大事にして欲しいだけなんだ。

でも、自分を大事にしてと言っても、は限界まで耐えようとするんだろ…。

今きっとは、お腹の子を大事にできていなかった自分を責めているんだろう。
そんな表情をしている。


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