第27章 遡る ※
朝になると、吐き気が落ち着いていたようで昨夜よりはの顔色が良かった。
だが、食べれたものはまたフルーツをほんの少し口に入れただけ。
「、本当に仕事行くのか?夜もあまり寝れなかっただろ?」
「大丈夫。いまは気持ち悪くないから、行けそうな日は仕事したい。」
駄目だ、危惧していた通りだ。
やはり無理をしようとする。
「……会社まで送るよ。」
「え!?いい、そんなことまでしなくて!」
「僕がそうしたいんだ。迷惑か?」
「迷惑なはずないけど……負担をかけたくない。」
「のお腹にいる僕たちの子どもが、すでににだけ負担をかけているのに?
せめて、僕にできることはしたいんだ。」
「ふふふっ。責任感ありすぎて疲れてない?」
「全然。むしろ生き甲斐だな。」
このセリフも、二回目だ。
きっと何度言っても、は僕に頼ったり、のしかかってはくれないんだろうな。
「ありがとう。じゃあ、お願いしていい?零と少しでも長くいられて嬉しい。」
甘えると決めたら、急に可愛いことを言ってくれるが好きだ。
ずっと僕に甘えていて……。
「あぁ、喜んで。」