第27章 遡る ※
急性胃炎かも知れないというを納得させるため、内科・産婦人科に連れてきた。
を見ると、
なぜここ?という顔できょとんとしている。
たまにバカなところが本当に可愛いな……
いや、決してバカではないが。
待合室にいる間、徐々に“まさか”と思い始めたのか、少し落ち着かなくなった様子で、
やっと自覚したのかと思うと、また可愛くてたまらなくなった。
「妊娠6週ですね。」
「へ?」
へ?じゃないだろ。ここに連れてきてもまだ違うとでも思ってたのか?
が、僕の方をチラッと見た。この顔は……混乱してるな。
フッと笑いかけておいて、医師の話をきいた。
「もう心拍も確認できていますので、次の検診までに母子手帳をもらってきてください。」
「分かりました」
きょとんとして混乱中のに代わり、返事をしておいた。
帰りの車で、は何も喋らず黙ったままだった。
子どもができて嬉しいと声をかけたかったが、が落ち着くまで見守ることにした。
本当に、君は何を考えてる?
食あたりでも急性胃炎でもなくて焦っているのか?
気持ち悪いのか?
それともまた妄想でも膨らませているのか?
もしかして……やっぱりまだ子どもは早かったと、後悔しているのか…?