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ずっと前から (降谷零/R18)

第27章 遡る ※



の妊娠が発覚したあの日、は寝起きの体調が悪そうだった。



「零、仕事いく?」

「あぁ。もう少ししたら出るよ。
まだ眠いか?悪いな…また朝早くに起こしたから。」

「ん…大丈夫、起きる。」

見送ろうとしてそう言いながらも、身体が怠いのかベッドから起き上がれずにいる。


「体調悪そうだな。熱でもあるのか?」

「え。それは困る。零にうつるじゃん…。ごめん、今更だけどちょっと離れてて。」


そう言って、また僕のことを心配していた。

が体温計を測ると平熱より若干高い。


は、「なんて微妙な体温…」と呟いた。


「これから上がるかも知れないから寝ておいた方がいい。何か食べられそうか?」

「ごめん、今は食べられなさそう。私のことは気にしないで、仕事行く準備してね。」


風邪なのか何なのか心配しつつも、仕事があるため家を出た。



仕事の合間に、へメッセージを送ったが、既読にならない。

寝てるだけだといいが……
大丈夫なのか?




15時ごろになり、ようやくからの返信。

『ごめんね、今起きた。
熱はないけど調子が悪くて、変な風邪移すといけないから、治るまで透さんの部屋に泊まってきてくれないかな?』


今、起きた……?
あれから更に7時間寝てたのか。

には普段、だらだらと寝続ける習慣はない。
疲れて帰ってきてもソファで横になることもほとんどなく、いつもきちんと座っている。


そんなが、横になり続けないと辛いほどなら相当だろう。


それなのに……
何でまた僕を気遣おうとするんだ。

『僕の心配はいい』をこれまで何十回と言ってきただろ。

体調が悪い妻の看病も、僕にはさせてもらえないのか?


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