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ずっと前から (降谷零/R18)

第25章 幸せに浸かる


* * *


「零…、夜中に起こしてごめん。」

「ん…どうした?」

「破水したみたいで……」

「……! は病院に連絡して状況を伝えてくれ。
病院に行く準備するから。」


まだ予定日より一週間は早いが、あり得なくはないタイミングか。

急いでの着替え、入院バッグ、バスタオルをとり、の元へ戻った。


「すぐ病院に来てくださいって。」

「分かった。歩けるか?痛みは?」

「うん、歩ける。今は張ってるだけで痛くはないから。」

は不安そうな顔をしている。
僕が焦ると不安を煽る。
落ち着け、すぐに産まれるわけじゃないと調べたはずだ。


「服を着替えよう。手伝うよ。」


できる限り穏やかな声で伝えた。

の着替えを手伝っていると、痛み出したようでうずくまってしまった。

「うぅぅ、痛い…っ」

腰をさすりながら、痛みが静まるまで待った。

痛みが鎮まったタイミングで車に乗せ、
病院へ向かうが、少しするとまた痛みだしたようで、は助手席で痛みに耐えていた。

苦しそうだが、ここからまだまだ長くなるという。


「、ずっと傍にいるから。」





病院へ着いてもひたすらは痛みに耐え続けた。

腰をさすり、いきみ逃しを手伝う。
痛みが鎮まると水分を摂らせた。

他の部屋からは痛みで泣き叫ぶ声もきこえてくる。
あっちもかなり辛そうだ……

をここまで苦しめることになるなんて、簡単に“早く子どもが欲しい”と言ったことを酷く悔やんだ。

出産のたびに、こんなに苦しめるのか?
妊娠初期もつわりで相当苦しんでいたのに。
子どもは…、一人でも十分だ。
僕は代わってもやれないのに。



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