第22章 幸せな日々
「零、まだまだ知りたいよね?
一つずつどんなプロポーズだったのかも教えてほしいよね?
まずはどれから聞く?時系列でいく? 最初のプロポーズは確か、雪の降る冬の…──」
「待て!もういい。プロポーズの詳細まで説明しなくていい。やめろ。」
「え?いいの?零なら気になるかと思ったんだけど…?」
「もう十分だ。」
「ん。分かった。」
ごめんね零…!
四回のうちの一回は子どもの頃の話で、
さらにもう一回は4歳児の甥っ子からなの。
だから、実質二回で合ってる。
私もプロポーズの詳細までは言いたくないっ!!
でも、零のことだから、“その人はどんなプロポーズしてくれたんだ?”ってサラリと訊きてくる気がして……!
四回もプロポーズされてるってなると、“もうどうでもいい”と思ってくれるんじゃないかって期待した。
まぁ、零ならそのうち私の話の不整合に気付いちゃうよね?
あと二人からもプロポーズされるくらいの深い付き合いがどの期間にあったんだ?って思うだろうし。
バレたら二回分は未成年で無効ってこと白状しよう。
バレるまでは黙っておく!!
「ふふっ。」
「なに笑ってるんだ。」
「はじめて零と感情的になってケンカしたかも。」
「そうだな。まぁ、怒っていたのは僕だけだが。」
「ううん、零が怒る前に私もイライラしてたから…。“こんなに断ってるんだからもう訊かないでよしつこいな”って。
言葉もキツくなってたし。」
「いや、これは本当に僕が悪い。嫌がってるのにしつこく訊かれてがイライラするのは当然だ。」
「……んー、たしかに。」
そう言うと、頭を撫でられた。
頭を撫でるなんて、なんだか…すごくめずらしい……?