第22章 幸せな日々
「どのくらいの期間付き合ってたんだ?」
「あ……3〜4年くらい、なのかな。」
「長いな。なんで、別れた?」
「それは……結婚する気がなかったから。」
「別れたとき、はまだ24か25歳だろ?早く結婚したかったのか?」
「……逆で、相手じゃなくて…私に、結婚する気が…あんまりなかった。」
「それは……プロポーズを断ったのか?」
「そ…う、だね」
「から、別れを?」
「そうするしか…ないと思って…。」
「プロポーズを断ったことで、気まずくなったのか。相手が望むものを与えられないことが心苦しくなって、目指す方向が違うのに自分といつまでも付き合うべきじゃないと判断して別れた、というところか?」
「あ…うん…。本当その通り……。」
「分からないな。」
「え?」
「それからたった2、3年で、なぜ僕と結婚した?
なぜその人とは結婚しなかったんだ?
3〜4年も付き合えたなら、結婚しても上手くいったんじゃないのか?」
「もともと結婚願望があんまり無かった…。
結構悩んだけど、プロポーズされたからといって、その気持ちが変わることはなかったから、こんな中途半端な気持ちで家庭を持つことが無責任なように感じて、断ることにした…。
一番の理由は、そのときもまだ、零のことを引きずっていたからだと思う。
その人とは、たしかに平穏に付き合えてたけど、私自身がそこまで……気持ちが入り込んでなかったから……
それで冷静に付き合えていたんじゃないかな。心苦しさはあったけれど…。
零と結婚したのは、ずっと前から好きだった人とやっとまた会えて、今度こそ付き合えて、もう二度と離れたくなかったし、零と家族になりたかった。
上手く表現できないけど、零と作る家庭は……特別だった。
私の中で結婚に対する感じ方が、零が相手だと自然なことのように思えたの。
ごめん、自分が何言ってるのか意味がわかんない。」