第22章 幸せな日々
透「ふふっ。梓さんの恋人を擁護するわけではありませんが……
時間がない中でも、少しでも梓さんに会って元気をもらいたいんでしょうね、きっと。
仕事が落ち着いたら、ゆっくりデートを楽しめる場所に行ってみてはどうですか?
お待たせしました、ミルクティーです。」
もう一人の身に覚えのある人が、彼氏側をフォローしてきた。
梓「そうですねぇ。お休みがあえば旅行とかしたいですけど…。」
「いいね!彼氏と行くならどこがいい?温泉とか?」
梓「温泉もいいけど、それは女同士がいいかなー。なんか恥ずかしいし。」
恥ずかしげもなく一緒に温泉入っちゃったよ私…。今後はもう少し恥じらいを持とうかな。いや、もう今さらか。たまにお風呂も一緒に入ってるし。
「そ…そっか!じゃあ、京都とかいいよね。もう少し先だけど、お寺の紅葉がライトアップされるし、いい雰囲気のなか二人で写真撮ったり、着物をレンタルして街を散策したり、市場で食べ歩きしたり、人力車でゆったりと街並みを楽しみつつ人力車のお兄さんの逞しさに胸キュンしたりっ…!」
梓「ちょっとさん、最後のは彼氏の前でダメなやつでしょー!でも京都かぁ…行きたいなぁ。そのプランすごく楽しそう。紅葉シーズンには彼の仕事も落ち着いてるかも。」
透「今のうちに恋人へ伝えておくと、きっと彼もそれを励みに仕事を頑張れそうですね。
ところで、さんは京都に行きたかったんですか?」
「え?あー…ううん?そういうの楽しそうだなって…思って。」
透「そうですか?なんだか具体的だったので。もしかして以前にどなたかと…──」
「テ、テレビでやってた特集を見て、いいなーって。」
透「もう紅葉の特集ですか?気の早い番組ですね。」
「あ…去年みたのかも…?」
梓「安室さんって本当にさんのことになると…ふふっ。元カレとのデートネタくらい見逃してあげてください。」
ぎゃぁぁぁーーーーー!!
梓さん!!ずっとそーいうのは言わないようにしてたのに!!!
「は、ははは……」