第21章 酔うと… ※
「分かっててもねー、やっぱ刺激もほしいじゃん?異性として好きっていうより、人として尊敬してるって気持ちの方が勝ってるかも。」
「詩織が付き合ってきたこれまでの人、穏やかとは無縁の性格だったもんね…。」
「そう!!それが分かってるから、今回違うタイプを…って!何で私の話になってるのよ。」
「だって知りたいもん。」
「もー!私だっての旦那さんの話ききたいよ。」
「くっ…旦那さん…!」
「あはは!まーだ慣れてないのね?」
「ね!今付き合ってる人のどういうところに物足りなさがある?異性としての!」
「なに唐突に。そーだなー…ガツガツしてないというのか…、どこって言われると難しいけど、
優しいから意見とかも譲ってくれるんだよね。そこがいい面でもあるし、頼りにもしてるけど、率先力が欲しいって感じかなー。」
「そのバランスがもう少し"俺についてこい!"に傾いてほしいって感じね。」
「ま、そういうことだね。なに?元カレと似てるから思い出したの?の元カレは何だかんだ率先力もあったでしょ。」
「あはは…違う、やめて思い出してない何も…。
それより、一時的に男らしい率先力を味わうために、"今日のデートは私の意見とか聞かなくていいからあなたの好きなところ、食べたいもの行こー!"みたいなの提案してみるとかどう?」
「基本が優しいからどうだろうねー。何だかんだ気を遣われて余計にがっかりしちゃいそう。」
「たしかに…。何回か繰り返してると彼氏も慣れてきて違う面が見れそうな気はするけど、こっちも忍耐がいるね。
でもさ、詩織の元彼、そういうタイプだったよね。ぜんぶ自分の好きなことに振り回すというか。なのに詩織はそういう部分に惹かれてた印象があった。」