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ずっと前から (降谷零/R18)

第20章 強盗(2) ※


シャワーを終えてリビングに戻ると、よほど疲れていたのか、はソファでうたた寝していた。

「めずらしいな…」

少し残念そうに呟いて、
を横抱きにしてベッドへ運んだ。


ベッドに優しくおくと、が小さく「零……」と呟いた。

寝言だろうけど、つい「なに?」と返事をする。

「もっと……」

……ん?
「なにが、もっと?」

その声にがハッと目を覚ましたようだった。

きょとんとしていて可愛い…。
思わずに口付けを落とした。

寝起きの突然のキスに驚いているようだったが、お構いなしに激しく舌を絡めとり、軽く吸う。

「ふ…っ、は……っん…」

から少し苦しそうな声が漏れ、余計に興奮した。

唇を離し、の目を見る。
蕩けた目をして、止まらなくなりそうだ。

「愛してるよ。僕の可愛い奥さん。」

「!!!」

の顔はみるみる赤くなった。

照れ隠しでふざけてムードをぶち壊すかと思ったが、寝起きで頭がまわらず、ふざけられないみたいだな。

「はははっ。やっぱりか。」
「ちょっ…と!からかわないで!」

「、何が『もっと』?」
「えっ?」

「さっきそう言っただろ?どんな夢見てたんだ?」
「な、なんだったか覚えてない…」

「そうか?それなら仕方ないな。てっきり、僕が欲しいのかと思ったけど。」
「あはは…何の夢だろー…」

「……は疲れてるだろうから、ゆっくり寝てて。
僕は少し仕事してるよ。」

「うん。忙しいのに今日はきてくれてありがとう。」

少し嬉しそうに、ふわっと優しく笑ってそう言った。


駄目だな。この方法はには合わない。
諦めが早いし我慢する性格だから何も響いてない。
しかも誘ったのか違うのか、
これが意地悪だと気付いているのかどうかも、この反応では分かりにくい。
普段は分かりやすく顔に出るくせに、いきなり演技が上手くなることがある。
別の方法で試すか、それとも……


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