第19章 強盗(1)
「……あのとき一瞬腹が立った。なんで諦めてるんだって。傍を離れるなと約束したのに、もう破るつもりの顔だった。
でも、諦めてしまうくらいの恐怖の中に、がいたんだと思うと…。早く助けられなくて、悪かった。」
「ううん!十分早く来てくれたよ。零の車のエンジン音が聞こえた瞬間、すごく安心した。」
「……最初から後ろにいたが?」
「え?…最初から?」
「銀行の裏口にいたからな。助けたのは橋の上だが。」
「えぇぇ!?ずっといたの!?」
「いつ気付いたんだ?」
「んー…誰かに追いかけられてる様子だったから周りを見たらスケボーに乗ったコナンくんに気付いて、そのあとに零の車のエンジン音が聞こえて、橋を渡る少し前…あたりかな?」
「は!?それはもう最後の場所じゃないか!もっと前からエンジン音どころか車が見えていたはずだ!しかも、先にコナンくんに気付くだと!?」
「えっ、あっ、ご、ごめん…!
こわくて考え事してて、周りの様子も見てなかったから…!」
「はぁー…何だよそれ。僕がどれだけのことばかり考えていたか。
そんな中、は考え事?
それで、何を考えていた?僕の車にも気付かないほどの事とは?」
「あー…えっと、ボーナスイベント楽しかったなぁー、とか?
零早くきて!とか?だったかなぁ?」
「ふーん?」
「恐怖を紛らわせようとして脳内が大忙しだったから…ははは…。
あ!そういえば、なんで車が急にパンクしたの?零が撃ったの?」
「……赤井だ」
「えっ?赤井さんが?なんで?」
「赤井の話はいい。」
「あ、うん。
あー…あとね、言えないならそれでいいから、訊きたいことがあるの。」
「なに?」