第19章 強盗(1)
「赤井か!?」
「赤井さん!?」
同時に声に出した。
なぜここに赤井がいる!
どんな偶然だ!お前はのストーカーか!!!
口の動きから、話した内容は『止血を、AEDを持ってくる』だろう。
どうやらは、赤井の存在に気付いていない。
後ろから声をかけられ、振り向くこともなかった。
気が動転し、声では気付かなかったようだ。
は傷口を布で押さえ、圧迫したが、しばらくしてまた絶望した様子を見せた。
血は止まることなく、布を真っ赤に染めあげたのだろう。
映像でもわかるこの出血量。
すぐに救急車も呼べない状況で、応急処置ではもうどうにもならなかったに違いない。
、君のせいじゃない。何もできなかったことを悔いるな…!
君は優しすぎる…──
犯人がの腕を引っ張り、引き摺って人質を一か所に集めた。
その汚い手で触るな!!こいつを殺してやりたい!!
全員の手を縛り、スーツケースに現金を詰めさせるところまでの映像を見て、近付いてくる足音に気付いた。
裏口の扉から誰かが出てくる。
コナンくんも気付いたようで、すぐに物陰に隠れて様子を伺った。
スーツケースを持った男2人、、その後ろに拳銃を突き付けている男。
くそっ!危惧していた通りになっている!なんでが最後まで人質になるんだ!!
……いや。あれだけ目立っていれば当然か。
今、闇雲に飛び出すわけにはいかない。
悪い…。怖い思いをさせるが、必ず助ける。パニックを起こすなよ。大人しく待っていてくれ。