第19章 強盗(1)
── 零視点 ──
ポアロでのバイト中、からメッセージが届いた。
『名字の変更、あとは銀行で終わり!いろんな人から"降谷"って呼ばれる最高のボーナスイベントだった♡』
面倒な手続きにも関わらず、興奮気味に嬉しそうなメッセージが届き、仕事中でも顔が綻んでしまう。
本当に、こういうところだからな?
『手間かけさせたな。僕の奥さんになったって実感した?』
─ 送信
予想では、“奥さん”に大興奮してるだろう。
『わーーーー!今っ!外だから!!!』
案の定、届いたメッセージは文章から興奮が伝わってきて、ついにくすくすと声に出て笑ってしまった。
これじゃ、僕が何か変なこと言ったみたいじゃないか。
消したくはないが、本名が書かれたメッセージは削除した。
「安室さん、何だか嬉しそうですね。」
「ふふっ。仕事中にすみません。あ、高いところの物は僕が取りますよ。梓さんはコナンくんにこのオレンジジュースをお願いします。」
棚の上からストックを取り出すために踏み台を用意した梓さんにそう伝える。
「本当によく見ていますね。さすが探偵さんです。
それで、メッセージはさんですね?」
「当てられてしまいましたか。」
「安室さんがそんなふうに笑うのはさんしかいませんから。ふふふっ。
お待たせしました、コナンくん。オレンジジュースです。」
「ありがとう〜」
毛利探偵が急に出かけてしまい、家に入れずにポアロで待っているコナンくんは、やや呆れ気味にじぃっと僕を見ている。
“それでも公安か?”とでも言いた気な顔だな。
君も蘭さんのことになると急にヘッポコになってボロが出てるからな?
続けて届いたからのメッセージ。
『強盗』
それだけだった。
なんだ?続きもこない。
のスマホの位置情報を見ると、東都銀行に居るようだった。
電話してみるか…?
いや、でももし本当に銀行強盗に遭遇していたとしたら、電話をかけるのは危険だな。悪目立ちする。