第18章 最後まで
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月曜日の仕事がえり、区役所の時間外受付でさらっと婚姻届を提出した。
ミッション完了というのか、少し不思議な感覚。
"わーーーい!結婚しましたーーー!" というテンションになれないのは、まだ実感していないからなのかも知れない。
帰りの車で、零が口をひらく。
「大人しいな。」
「ん?」
「またテンションバグって茶番劇でも始まるかと思った。」
「ご希望とあらば、いつでも始めるよ?」
「いや、それはいい。何がツボなのか本当に分からないな。」
「零と結婚できて嬉しい気持ち以外にも、ホッとしたとか、これからのこととか、いろんな気持ちが混ざってるからかも。」
「降谷…か。自分の名字をが名乗るのが、なんとも言えないな。独占欲がこう…くるものが。」
「ほぉー…」
「おい、引くな。あ…悪い。結婚指輪、まだだったな。」
「ふふっ。いいよ全然。私が唐突に入籍日を決めたから。」
「今度の休みに見にいこう。」
「ありがとう。夫婦になってさっそくの初デートだね。」
「ほかに行きたいところはあるか?」
「ううん。今はもう…零と少しでも長い時間を一緒に過ごせるなら、家だろうと車だろうと、どこでもいい。」
「…懐かしいな。外でのデートが全くなくて、から怒られたことがあった。」
「あー、思い出させちゃったか。ふふっ。あのとき、私かなり妬いてたよね。梓さんとの腕組みデートに。」
「梓さんじゃないけどな。」
「誰であっても嫌。腕に胸が当たってデレっとしてた。」
「してない。絶対デレるはずがない。の妄想だ。」
「適当に言ったのに、本当に胸が当たってたんだね。」