第17章 愛しつづけるよ ※
「うん。あとね、謝りたい事がある。これは真剣な話で。」
「…なんだ?」
「たぶん赤井さんの車の後部座席に、婚姻届を入れた封筒落とした。ごめんね……」
「……は?」
「ハンカチ出したときだと思う。暗くて手探りだったから。本当にごめん。帰ってきたらバッグになくて。
これは本気で怒って?
ぜったい茶化さず謝り倒すから。」
「はぁー……僕から連絡する。」
「こんなことで零の手を煩わせるわけにはいかないよ……さすがに自分で連絡する…。」
「連絡先を知ってるのか?」
「あー…そうだった。お願いしていい?」
「知ってるんだな?消せ。」
「ううん、登録してない。メモをもらったから探せばどこかにあるはず。」
「なら、見つけ次第捨てろ。」
「分かった。ごめんね、零に余計な面倒かけちゃって…。
月曜日に間に合わなくても全然いいからね。」
「いや、間に合わせる。何がなんでも。赤井のせいで結婚をずらすなんて屈辱だ。」
「あ…いや、それは私のせいだから……」
すぐに赤井さんに電話をしようとしていたため、いくら何でも朝早すぎると言って必死で止め、
まだ寝てもいない零には少し睡眠を取ってもらった。
──
一緒に寝ていたはずが、零は2-3時間後には起きたようで話し声が聞こえてきて目が覚めた。