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ずっと前から (降谷零/R18)

第17章 愛しつづけるよ ※


── 零視点 ──


治療室へ続く廊下で、また見覚えのある顔が座っている。


「……なんで、またFBIがいる。」

「うぉっ!ポアロの……公…安!?」

「はぁー。赤井はお前の付き添いか。」

「え?あぁ、待合室で赤井さんに会ったんだな。」

「待て…………それは、なんだ?」

「は…?どれのことを?」

「手に持っているものだ。」

「これ?ハンカチと、上着だが…これが、なんだっていうんだ。」

血まみれだが、見覚えのある柄のハンカチ。これのみであれば偶然同じものを持っていたに過ぎないが、その上着まで同じなはずがない。


「…………それは、誰のものだ?」

「これは赤井さんの…友人が、応急処置にと、それがなんだ?」

「赤井の友人?」

「あぁ。知り合いか?茶髪のロングヘアーで、細身の色白、綺麗な女性だった。
送り届ける途中だと言っていたし、赤井さんの表情が随分柔らかかったから恋人なのかも知れないな…。」

ほぼ間違いない。だが、違ってくれ……

「名前、は……」

「たしか、さん……、 だった。」

「はははははっ!赤井…どこまでも……!」

「なんだ、どうした?」

「それは僕が預かる。」

「え…?いや、これは自分で返す。手当てのお礼をしなければならない。」

「その必要はない。彼女は、僕の婚約者だ。彼女の物が、FBIの手にあるだけで不快だ。」

「えぇぇ!?あ、赤井さんの恋人じゃなく!?」


血だらけのハンカチと上着を袋に入れて受け取った。

くそっ!どうして二人が一緒にいる。
は今日、実家に行っていたはずだ。


ふと、先程の赤井の妙な発言を思い出した。


─── 『そうか……家に戻るのか?』


は……?あれは、まさか!!
ここにがいたのか!?

急いで待合室に戻るが、赤井はもういなかった。

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