第17章 愛しつづけるよ ※
「悪いが、少し寄り道してもいいか?」
スマホに届いたメッセージを見た彼が、私にそう聞いた。
「あ。はい、大丈夫です。全然急いでないので。お仕事中でしたか?すみません。」
「いや、仲間からデータを渡したいと連絡がきた。君を送り届けてからでもいいんだが、場所がこの近くなものでな。」
仲間……FBIか!忘れてた!
どこかの港湾、貨物が積まれた暗い場所で車が停まった。
「少し車で待っていてくれ。すぐに戻る。念のため、車からは出ないようにしてくれ。」
「分かりました。」
どーいうこと?出たら危険なの?暗殺組織的な何かがいるの?ちょっと怖いんだけど。
それとも暗い場所だから変質者がいるかも知れないしー…ってことかな?
怖いからそういうことにしておこう。
少しして、赤井さんが誰かを連れて戻ってきた。
「待たせて悪いな。仲間が負傷していたから車に乗せていく。」
大柄の男性が後部座席に乗った。どうやら腕を怪我したらしく血が垂れていた。
「だ、大丈夫ですか!?負傷って、どういう怪我を…!」
「あの…赤井さん、こちらの女性は…?」
赤井「あぁ、俺の友人だ。ちょうど送り届ける途中だったものでな。」
「 と申します。あの、赤井さん、こちらの方も同じ…お仕事の?」
赤井「FBIのキャメル捜査官だ。」
「私、後部座席に移動して怪我の応急処置をします。と言っても、素人ですが…。」
赤井「助かる。」
キャメル「ありがとうございます。」