• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

ずっと前から (降谷零/R18)

第16章 挨拶へ


そう伝えると、車がキキーーッと止まり、川の土手の近くの、車通りがほとんどない静かな場所で止まった。
どこ?信号もないのに何で止まったの?

「どうしたの…?」

そう聞いてみたけど、零は無言でシートベルトを外した。


「。」

「ん…?」

「の全ても、僕にくれないか?」

もうキスをする寸前まで迫りながら、そう聞かれた。

近い……!

「も…ぅ、とっくに、零のものでしょ…?」

「そうじゃない。それは前にも聞いた。」

「どういう意味?」

「言って。僕にくれるなら、そう言って。」

あ……そういう意味か。
いつも受け身で、自分から言葉に出すことがないから。


「零。私の全てを、あなたにあげる。」


言い終わると同時に、零は愛おしそうに目を細め、唇を重ねた。
舌を絡めて、深く、優しいキス。

「んっ…ぅ………」


唇を離し、零は優しい目で私を見つめる。


「やっと…をもらえた。長かった……」


かっこよすぎて顔を逸らしたくなったけど、今はどうにか耐えた。

ただ、顔は熱いから赤いのは間違いない。


「ありがとう。の全てがようやく僕のものだ。」

「うん。そうだよ。」

「今もらっていい?」

「え?う、ん? 今とは……?」

「いいって言って?」

「……それは、言っちゃいけない気がする。」

「じゃあ、キスだけ…―――」


再びキスをされた。
舌を絡め合いながら、耳の裏を優しく撫でられてゾクっとする。

「……ふぁっ……んっ」

気持ちいい……
キスはどんどん深くなり、唇の端から唾液が垂れた。

首の裏に零の手が回り、うなじを指でツゥーッとなぞられ、身体がビクッと震える。

「ひゃぁっ……!」

身体の反応が強く、咄嗟に唇を離した。

「れ、れいっ!それやめて!」

「くくくっ。悪い。首の後ろ、かなり弱いみたいだな。」

「ほんとに、もうここ触るの禁止!」

「分かった、今はやめる。」

「零……早く、帰ろ?」

「ふっ。仰せのままに。」




【挨拶へ】


fin.


/ 435ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp