第16章 挨拶へ
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翌日、零と実家へ帰った。
リビングでいいのに、それらしい和室に4人で座る。
どうせお父さんが雰囲気出したくて和室にしたんでしょうけど。
零「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。」
母「お久しぶりね。たしか… “安室さん”でしたね。」
零「はい。外ではさんは“安室透”とお付き合いしているということになっています。」
本当は公安であることを隠すつもりだったけれど、アメリカでの爆弾テロのときに、父に公安だと気付かれてしまったため、今さら嘘を吐くのはやめようということになった。詳細は伏せるものの潜入捜査のため本名も外では極秘と伝えてある。
母「じゃあ、外でお見かけしたときは、安室さんと呼びますね。」
零「ありがとうございます。
そして……、本日は、さんとの結婚を認めていただきたく、お願いに伺いました。
今は複雑な立場にあり、さんには我慢を強いることも多い状況ですが、一生かけて守り抜き、必ず幸せにする覚悟です。
どうか、私達の結婚を認めていただけないでしょうか。」
そう言って零は頭を下げた。
す…すごい……!
適当に自己紹介して“結婚するからよろしく〜”なノリかと思ったら、
本当に結婚の挨拶だ!初めて現実で見た!あ。結婚したことないんだから当たり前か。
とりあえず零がかっこいい!!
くっ……!今のセリフ録音しておきたかった!!
家に帰ってお願いしてみよ。
そんなことを考えながら、零と一緒に頭を下げておいた。
何も考えてなかったから何が正解かわからない…!