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ずっと前から (降谷零/R18)

第16章 挨拶へ


* * *

やっと挨拶の日程が決まり、いよいよ明日になった。


結婚の話がようやく進むと思うとホッとした。

これ以上、零に不安を感じてほしくない。

もう二度と、一人にさせたくない。




「零、明日が楽しみだね。」

「ん?は楽しみでも、僕は緊張してる。」

「え…緊張してると思えないくらい普段どおりじゃない?」

「それがバレるようでは公安は務まらないさ。」

「さすがエリート!かっこいいね。」

「……たしかに、これは照れるな。」

「私がいきなり褒めること、あんまりないもんね。見た目以外に。」

「顔しか見てないんじゃないかと思えてくる。」

「筋肉も見てるよ。」

「他はないのか?」

「あとは零の機嫌も見てる。」

「ははっ。確かに。」


「零、大丈夫だよ。私の両親はたぶん零のことすでに好きだから。
母は“の王子様”って言ってるし、父も、あれはぜったい気に入ってる。母が“王子”呼びするからちょっと拗ねてるだけで、本当は結婚を喜んでるはず。もう大抵わかるから。」


「拗ねてるって……本当によく見てるな、ご両親のことも。それなら、安心だよ。」

「うん、無事に終わるから大丈夫だよ。
予言だか予見だか先見の明だかよく分かんないけど、それできるから、明日はうまくいくって分かってるの。楽しみにしてて?」


「ははっ、さっそく予言が当たるか見られるのか。それは楽しみだ。」



零は緊張していると言うけど、さすが潜入捜査もできるだけあって、まったく分からなくて、いつも通りのやりとり。


私の前では分かりやすい反応をするから忘れてしまうけど、殺し屋団体だか何かの組織に入り込める度胸があるだけに、優秀なんだろうなって改めて思った。



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